2020年2月8日土曜日

バンキー療法は、東洋医学に基づいた療法 体のつながっているツボを刺激するので体にいと思います

――自然治癒力を高めるためのさまざまなメソッドを学んでいらっしゃいますが、そのなかでバンキー療法について教えてください。
山田 バンキー療法は、東洋医学に基づいた療法なのですが、大きな目的のひとつが、滞った血流を促し、瘀血(おけつ。体に不要なガスや老廃物などが含まれる、古くなったドロドロの血液)を解消すること。東洋医学では、肩のコリ、腰痛、目の疲れ、頭痛、冷え症、生理痛など、さまざまな不調の原因は瘀血にあると考えられています。

――実際にどのような施療をするのですか?
山田 ガラスのカップを、東洋医学の経絡(気血が流れる道)上にある経穴(ツボ)にあてて、専用の機器でカップ内を真空状態にし、皮膚に吸着させます。そうすることで、毛細血管が拡がって血液の巡りがよくなり、瘀血の浄化を促します。 また、カップをつけた後の皮膚の色素反応の違いを見て、体全体の健康状態を目で見て知ることもできます。健康ならピンク色になってすぐにカップの跡が消えますが、紫や赤黒い色の色素反応が出た場合は、そのツボに対応する内臓の働きが衰えている可能性があります。また、頭部にカップを着けることもできるので、頭痛や目の疲労などの解消にも役立ちます。

――体の不調のほかに、心の状態も表われるのですか?
山田 東洋医学では、心配性の人は胃腸や心臓に負担がかかり、怒りっぽくイライラしやすい人は肝臓に不調を起こすなどと言われていますが、実際に施療を通して内臓の調子がよくなり、体が楽になってくると、気持ちも安定する患者さんが多いです。その気持ちの変化は表情を見ても分かるのですが、最初は体がつらく暗い表情をしていた人が、だんだんと顔色がよくなり、やさしく明るい笑顔を取り戻していかれるのを見ると、心からうれしく感じます。心と体は深くつながっていて、自分の不調がどこにあるのかを知り、そこを癒していくと、だんだんと思考も健全になっていくように思います。

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