2018年9月1日土曜日

梅干し、猛暑で注文殺到 工場フル稼働でも追いつかず

 記録的な猛暑となったこの夏、「紀州の梅」で知られる日本一の梅の産地・和歌山県の梅干しメーカーがフル稼働している。熱中症予防に手軽に塩分補給ができるとして、注文が殺到しているからだ。生産が追いつかず、受注を控える業者も出ている
 もともと夏は、最も梅干しの需要が増える時期だ。今年は連日の暑さに加え、7月初めにテレビのバラエティー番組で「熱中症予防に梅干し」と紹介されたことなども人気に拍車をかけたとみられる。人気の背景について、食文化研究者の小泉武夫・東京農業大学名誉教授(75)は「塩分あり、クエン酸ありで、梅干しは熱中症予防、疲労回復に効く。防腐効果を期待して弁当やおにぎりにも入れられ、日本人の食生活を支えてきた『万能薬』だ」と指摘する。

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