2019年10月29日火曜日

毒掃丸

本品の処方の由来は、江州香川家の家伝薬「香川解毒剤」からのものといわれている。1889年明治21年)に山崎嘉太郎が東京神田に創業した山崎帝國堂薬房が販売を始めた。1894年(明治26年)の新聞広告では「腹内毒掃丸」=「どくさうじぐあん」という名称で、1ヶ月で全治保証の新薬として宣伝されている。当時の効能は 梅毒、そう毒、しつ毒、りん毒、たい毒他多数であった。
明治30年代になると「毒掃丸」という名称で全国に大々的に売り出され、「毒掃丸」または「腹内毒掃丸」という二通りの名称が使われ、明治、大正昭和にかけてこれらの名称・効能のまま販売されていった。
昭和20年代には「複方毒掃丸」となり成分はダイオウ、センキュウ、カンゾウ、ブクリョウ、エイジツ、サンキライ、ニンドウに変わり、効能は、便秘、たい毒、腰痛、関節痛等になる。
1984年(昭和59年)の再評価により便秘薬に分類され、成分も現在と同じになる[1][2]

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